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「92共識」の抑制、馬英九氏が表明か


ニュース 政治 作成日:2008年4月29日_記事番号:T00007074

「92共識」の抑制、馬英九氏が表明か

 
 台湾団結聯盟(台聯)の頼幸媛氏が次期行政院大陸委員会(陸委会)主任委員に就任することが決まったことで、国民党の蘇起・元陸委会主委が2000年に創作した、「一つの中国、それぞれの解釈」のいわゆる「1992年の共通認識(92共識)」にどのように向き合うのかという疑問が出されているが、黄昆輝台聯主席は28日、馬英九次期総統が「今後は『92共識』という言葉の使用をできる限り抑える」という考えを表明したと明らかにした。28日付自由時報が報じた。

 黄主席によると、馬氏の発言は李登輝前総統に対し、頼幸媛氏の陸委会主委就任について了解を取る際に行われた。李前総統は、?氏が就任後に「92共識」問題に取り組まざるを得なくなると考え、「いわゆる92共識は、そもそも両岸(中台)間に存在しない」と馬氏に提起した。

 これに対し馬氏は、「今後はできる限り『92共識』を使わず、『一つの中国、それぞれの解釈』を使いたい」と回答したという。馬氏はさらに、「私の政策は台湾中心で、台湾に有利になることを考える」と語り、これに対し黄主席も賛同の意を示した。