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作成日:2008年4月29日_記事番号:T00007076
賴次期陸委会主委、馬政権の対中政策に賛意
馬英九新政権の行政院大陸委員会主任委員に内定した台湾団結聯盟(台聯)の頼幸媛・前立法委員は28日、工商時報の単独取材に応じ、入閣要請を受諾した理由について、馬英九新政権の対中政策の理念が「現状維持」である点を挙げた。
?氏は、「馬氏が語る台湾の主体性擁護などは新生台聯の理念にも通じる。われわれは統一か独立かというのは見せかけの議題であって、台湾が再び分裂してはならないと考える」と述べ、李登輝前総統らに報告した上で、入閣受諾を決意したことを明らかにした。
就任後の抱負については、「馬氏が総統選の選挙運動で掲げた7月の週末チャーター便運航開始に向け、努力したい。ただ、両岸(中台)双方に善意があってこそ可能になる」と述べた。
?氏が過去に中国製の靴下、タオルに対する反ダンピング関税の適用を主張し、「反中」の代表的な人物と見られていることについては、世界貿易機関(WTO)の産業防衛の原則に従っただけだとした上で、「台湾に対し不公平な貿易を行う国があれば、同様の措置を取る。中国に絡むことなら何でも反対するというレッテルは張らないでほしい」と語った。
一方、馬英九次期総統は?氏入閣を疑問視する声が上がっていることについて、?氏は新政権が掲げる「一中各表」(一つの中国について中台双方がそれぞれの解釈を持つこと)に賛成しているとして、問題はないという認識を示した。