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インコ18羽を盗んだ男、鳴き声に耐えかねて自首


ニュース 社会 作成日:2017年5月25日_記事番号:T00070766

インコ18羽を盗んだ男、鳴き声に耐えかねて自首

 桃園市でこのほど、愛好者間で高額で取引されるインコの販売業者が18羽を盗まれる事件が発生。しかし犯人は自宅に連れ帰ったインコが耳をつんざくような鳴き声を上げ続ける状況に耐えかね、警察に自首するという結末を迎えた。

 調べによると、犯人の男(34)は自身もインコ愛好家で、普段からインターネット上のSNSサイトで関連情報を入手していたとされる。そんな彼は4月末、ある販売業者が「カタリナ」と呼ばれるルリコンゴウインコ、コンゴウインコのハイブリッド種、ベニコンゴウインコ、アオボウシインコなど高価なインコ18羽を入荷したとの情報を知り、この業者に購入予約の連絡を入れた。

 しかし実は男に購入意思はなく、予約は販売業者の住所を手に入れることが目的だった。男は返信を得ると2度ほど下見した後、深夜に桃園市楊梅区の販売業者宅に忍び込み、まんまと18羽を盗み出すことに成功した。

 男は盗んだインコを自宅に持ち込み、売りさばいて金に換えようとしたものの、すぐには買い手が見つからなかった。一方で部屋の中のインコたちは、飛行機の離陸時の騒音に匹敵する100デシベルを上回る音量で朝から晩まで鳴き続けたため、男はこれに耐えられなくなった上、隣人が通報するのではないかと不安になり、自首を決意した。

 なお一部を除き大部分のインコは絶滅が懸念される「保育類」に指定されており、飼育や繁殖には規制があるため高額で取引されている。今回、犯人が盗んだインコもつがいで1組38万台湾元が相場の「カタリナ」を含め、市場価格で総額100万元を超えていたという。

 ただ幸いなことに自身も愛好家の男は自首する際「インコは捨てられると生きられない」と不憫(ふびん)に思い、ゲージに入れた18羽をトラックに乗せて一緒に警察に出頭しており、無事、被害者の業者の元へ戻される見通しだ。