ニュース 金融 作成日:2017年5月26日_記事番号:T00070782
不正融資や中国株投資に絡む巨額の損失計上などが問題となった金融持ち株会社、永豊金融控股(永豊金)は25日、幹部3人が退任すると発表した。26日付自由時報が報じた。
退任するのは、游国治総経理(永豊商業銀行董事長)、永豊金租賃の荘耀総経理、永豊金証券(アジア)の蔡建志総経理の3人。永豊金の何寿川董事長は「董事会を代表し、株主、顧客、従業員に謝罪する」と表明した。
永豊金は、建設業を主力とする三宝集団への不正融資などで既に処分を受けているが、金融監督管理委員会(金管会)はさらに、永豊金の三宝集団支援が産業と金融の分離(産金分離)の原則に反しているとみて、実態解明を進めている。
永豊金の何董事長は製紙大手、永豊餘集団の投資会社YFYグローバルの董事長を兼任。YFYグローバルは三宝傘下のジャイアント・クリスタルの転換社債を引き受けていた。つまり、何董事長は永豊金を通じ三宝に融資を行う一方、YFYを通じて三宝に投資していたことになる。また、三宝の系列企業スターシティーに対する協調融資をめぐっては、何董事長の妻がスターシティーの董事に名を連ねていたことが問題となっている。
金管会は三宝集団関連の案件と香港の永豊金証券(アジア)が中国の輝山乳業の株価暴落で巨額損失を出した事件について、6月中にも何らかの処分を下す方針だ。
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