ニュース 政治 作成日:2017年5月26日_記事番号:T00070789
国民党主席選挙に当選した呉敦義副主席が、習近平・中国共産党総書記からの祝電に対する返電で、「1992年の共通認識(92共識)」について「一つの中国の原則を、両岸(中台)双方がそれぞれの解釈を口頭で行うことで合意した」と表明したのに対し、中国・国務院台湾事務弁公室(国台弁)の安峰山報道官は25日の定例記者会見で「92共識は、両岸が共に一つの中国の原則を堅持し、それを口頭で表明することに合意したものだ」と述べ、「それぞれの解釈」を明確に否定した。なお、中国はこれまでも国民党の「それぞれの解釈」を肯定したことはない。26日付中国時報が報じた。
安報道官はまた、日本の大手メディアが、「呉氏は両岸が92共識の具体的内容をそれぞれ解釈して構わず、国民党は中華民国で、大陸(中国)は中華人民共和国だと説明しているが、これで92共識を認めたことになるか」と質問したことに対し、「92共識の核心は両岸が一つの中国に属することだ。両岸は国と国との関係ではない」と否定した。また、国共の関係は「92共識」と「台湾独立反対」を基礎に続けると強調した。
呉氏は国民党本土派で、国民党主席選では「それぞれの解釈の下の92共識」という訴えを続けた。中国の学者は、北京側には呉氏の両岸政策に疑念を持っており、正式就任後、特に台湾独立反対に関してより踏み込んだ発言をするかどうか注目すると語った。
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