鴻海科技集団（フォックスコン）の郭台銘（テリー・ゴウ）総裁は26日、中国・貴州省貴陽市で開幕した国際ビッグデータ産業博覧会で講演を行い、同市貴陽新区内にグループ６カ所目の無人工場を年末に開設すると表明した。27日付工商時報が報じた。
また、同グループの呂芳銘副総裁は、傘下の無人工場は５カ所、生産のオートメーション化のために投入した産業用ロボットは６万台に達したと説明。さらに映像技術を通じてスマートマニュファクチャリング用のビッグデータを蓄積し、インダストリアル・インターネットの構築を実現しつつあると語った。
呂副総裁は、スマート工場について▽産業用ビッグデータ▽スマートマニュファクチャリング▽８Ｋ映像と第５世代移動通信システム（５Ｇ）▽データセキュリティー▽インダストリアル・インターネットのプラットフォーム▽高性能計算（ハイパフォーマンスコンピューティング、ＨＰＣ）▽拡充可能なストレージ・システム──などが中核になると指摘した。
呂副総裁は、同グループが現在インダストリー4.0（第４次産業革命）の「3.5」段階にあるとした上、今後「4.0」に向かって進み、インダストリアル・インターネット技術で代表的な企業グループになるとの目標を示した。
