ニュース 自動車・二輪車 作成日:2017年5月31日_記事番号:T00070804
原油価格の低迷により、台湾初で唯一の現地生産ハイブリッド車(HV)「カムリハイブリッド」(トヨタ)の月間販売台数が100台未満と、全盛期の約1,000台の10分の1に落ち込んでいる。業界では、今年通年で1,000台も売れなければ生産中止となり、台湾生産HVが消滅する恐れがあると指摘されている。29日付中国時報が報じた。
カムリハイブリッドはトヨタ自動車の台湾総代理店、和泰汽車が2012年に発売した。11年に原油価格が1バレル=100米ドルを超え、HVに注目が集まっていたためだ。しかし、14年から原油価格が急落したほか、15年には政府がHVに対する貨物税(物品税)の優遇を縮小したことで、カムリハイブリッドの需要が低下した。
監理所の統計によると、カムリハイブリッドの新車登録台数は13~14年は月500台だったが、15年以降は月300台に減り、ここ半年は100台未満に落ち込んでいる。一般的に台湾生産を続けるには年間5,000台以上の販売規模が必要とされる。
和泰汽車は昨年、原料価格の上昇を受けカムリハイブリッドを113万9,000台湾元(約420万円)に値上げしていたが、トヨタ本社と交渉して発売当時の106万9,000元への値下げ、および装備追加などを実現。販売回復を目指している。
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