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国泰金、スコシア銀のマレー法人買収へ


ニュース 金融 作成日:2017年5月31日_記事番号:T00070812

国泰金、スコシア銀のマレー法人買収へ

 金融持ち株会社の国泰金融控股(キャセイ・フィナンシャル・ホールディングス)は26日、カナダのスコシアバンクのマレーシア法人、バンク・オブ・ノバスコシア(BNS)を2億5,500万米ドルで買収すると発表した。27日付経済日報などが報じた。

/date/2017/05/31/12bk_2.jpg国泰金は、BNS買収後も従業員70人を継続雇用し、解雇しないと説明した(26日=中央社)

 国泰金は今年3月の段階でBNS買収に向けた独占交渉権を取得していた。今回の合意により、国泰金は台湾の金融機関としては初めてマレーシアに現地法人を保有することになる。

 BNSには国泰金傘下の国泰世華商業銀行(キャセイ・ユナイテッド・バンク)が51%、国泰人寿保険(キャセイライフ)が49%を出資する。今後は台湾・マレーシア双方の金融当局による認可手続きを経て、年内にも株式譲渡を完了する。

 国泰金は近年、東南アジアで積極的に拠点展開を図っていた。ただ、マレーシア中央銀行は2010年以降、銀行の新規免許を事実上凍結しており、同国に進出するには既存の銀行を買収するしかなかった。国泰金はマレーシアへの進出が実現すれば、東南アジアではタイ、ミャンマーへの進出が残る課題となる。

 BNSは1973年に設立され、現在はクアラルンプール、ジョホールバル、ペナンに支店を置く。スコシアバンクは近年、アジア事業からの撤退を進めていた。

 マレーシアは台湾にとって第6位の貿易相手国・地域で、現地に進出した台湾企業は1,750社に上る。