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台船、ばら積み貨物船2隻受注へ


ニュース 運輸 作成日:2017年5月31日_記事番号:T00070813

台船、ばら積み貨物船2隻受注へ

 台湾国際造船(台船、CSBC)が早ければ6月中にも中国鋼鉄(CSC)傘下の海運会社、中鋼運通から20万トン級のばら積み貨物船2隻を受注する見通しであることが分かった。建造費は約1億米ドルで、台船にとっては過去5年間で最大の受注案件となる。27日付経済日報が伝えた。

 中鋼運通は、今後2~3年にわたり海運市場が好転すると見込んでおり、船齢25年のケープサイズ貨物船(18万トン級)2隻を昨年売却した後、輸送能力を補完していないことから、台船と船舶発注に向け接触している。

 台船はさらに台湾内外のコンテナ海運業者と1,000TEU(20フィート標準コンテナ換算)、1,800TEU、2,700TEUの貨物船の受注に向けた交渉を進めており、今年下半期に追加受注の可能性がある。

 ばら積み貨物船の運賃指標となるバルチック海運指数は年初来最低だった668から一時1300まで上昇。現在は900台まで反落したが、今後の上昇が予想されている。

 台船は今後20億台湾元(約70億円)を投資し、ドック2カ所のクレーン設備を増強。荷重を350トンから800トンに引き上げる。これにより、ドックでの船舶建造にかかる時間が25~30%短縮できる見通しだ。