異業種の大手チェーン小売店５社が、台湾全土1,000カ所以上の店舗で初の共同販促キャンペーンに乗り出す。参加するのは、康是美（ドラッグストア）、麗嬰房（ベビー用品）、モスバーガー、曼都髪型（美容室）、生活工場（家具・インテリア）で、10万冊の割引券冊子を販売するなどして、消費喚起を目指す。29日付工商時報が伝えた。
割引券は「ギブミー５楽活パスポート」と名付けられ、１冊49台湾元（約168円）で販売される。
販促キャンペーンの期間は３カ月で、生活工場の許宏栄総経理は「２～３割の業績増が見込めるのではないか」と、期待を込めた。
曼都髪型の賴淑芬総経理も、「消費者は品質だけでなく価値も求めている。販促は値引きだけであってはならない。共同販促で客層が拡大すれば」と話した。
ただ、小売業界関係者は、「話題性はあるが、市場にはさまざまな販促活動があり、消費者を引き寄せられるかどうか見守る必要がある」と指摘した。割引券が無料ではないこともハードルとなりそうだ。
