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蘇花公路3日ぶり通行止め解除、「やっと帰れる」


ニュース 社会 作成日:2017年6月1日_記事番号:T00070848

蘇花公路3日ぶり通行止め解除、「やっと帰れる」

 端午節(旧暦5月5日)連休中の28日夜、宜蘭県と花蓮県を結ぶ幹線道路「蘇花公路」(省道台9線)で土砂崩れが発生して通行止めとなり、花蓮観光客などが足止めされていたが、きのう(31日)午後4~6時の2時間、片側1車線の交互通行が実施され、「ようやく家に帰れる」と安堵の声があふれた。

/date/2017/06/01/20road_2.jpg台9線は、南回りで北部に帰る車のテールライトが延々と続いた(30日=中央社)

 28日午後7時ごろ、蘇花公路の宜蘭県蘇澳鎮九宮里付近で、降雨を原因とする土砂崩れが発生。通行不能となったことから、台北など北部に向かうドライバーは、中部横貫公路(中横公路、台8線)や台9線など、中部や南部の台湾横断ルートを通ってそれから北に向かう大迂回(うかい)ルートの選択を余儀なくされた人も多く、それらの代替道路は車の列で大渋滞となった。南投までで延々7時間以上を要する事態となったため、旅行者は「家まで遠い」とため息をついた。

 こうした中、交通部は台湾鉄路(台鉄)と協議し、29日に宜蘭~花蓮間で4便の増便を実施。30日はさらに4便を追加した。またフェリー業者と交渉し、華岡集団(ワゴングループ)傘下の東聯航運の高速貨客フェリー「麗娜輪」が、30日より臨時に花蓮~蘇澳間を運航。31日までの2日間で旅客1,587人、車両526台を運んだ。足止め客の救済に大きく貢献し、市民から称賛の声が上がった。

 土砂崩れ現場では、その後も落石が続いていたことから交通部公路総局が30人の作業員を投入して道路脇60メートルにわたりコンテナ20個を設置。安全を確保した上で臨時の通行を再開した。

 当初は午前6~8時、午後0~1時、午後4~6時に通行可能とする計画だったが、東部の農作物の輸送や観光業界への影響を考慮し、あす(2日)からは午前の通行可能時間を6~9時に1時間拡大することを決めた。4日(日曜)には2車線を回復し、日中(午前6時~午後6時)を通じて通行を開放する予定だ。

 ただ、通行を確保しつつ修復工事を進めることもあり、完全復旧には少なくとも5カ月かかる見通しだ。