ニュース 社会 作成日:2017年6月2日_記事番号:T00070873
台湾では今月末に第2世代移動通信システム(2G)による携帯電話サービスが終了するが、現在でも20万件近いユーザーが同サービスを利用しており、主流の第4世代(4G)規格への移行を促すため、通信キャリア各社がさまざまなキャンペーンを展開している。
中華電信や台湾大哥大(台湾モバイル)、遠伝電信(ファーイーストーン・テレコム)など大手通信キャリアは、既におととしより4Gへの移行を促す広報活動を開始。月額利用料が変わらない上に優遇条件を加え、さらに高齢者向けスマートフォンが無料で手に入るといったプランを用意してアップグレードを促した。
しかし2Gユーザーの多数を占める高齢者や主婦はインターネットを利用しないばかりか、通話利用も少ない上、近年はスマホを対象とした詐欺事件も増えていることから、いくら説明を尽くしても4Gサービスに対する拒否感が強く、移行は思うように進まなかった。
最大手キャリアの中華電信でも3月末時点で依然、20万件を超える2Gユーザーが存在した。これらユーザーは6月末までにサービスをアップグレードしなければ携帯電話が利用できなくなるため、同社はどうすれば高齢者に移行を促すことができるかと知恵を絞った結果、ややこしい優遇条件を提示するよりも、ティッシュをプレゼントした方が有効なのではと思い立ち、これを実行した。
するとこれが見事的中。2カ月間で約7万件のユーザーがアップグレード手続きを行うという予想以上の効果を発揮した。この間、プレゼントされたティッシュは10万袋を超えた。
一方、中華電信の作戦が奏功したことを考慮してか、台湾大哥大と遠伝も2Gからのアップグレードに対し、通話料割引などの優遇に加え、200台湾元の商品券をプレゼントするキャンペーンを実施している。
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