ニュース 石油・化学 作成日:2017年6月3日_記事番号:T00070885
市場観測によると、李長栄化学工業(LCYケミカル、栄化)は最近、電子工業用のプロパノール(IPA)がファウンドリー世界最大手、台湾積体電路製造(TSMC)の認証に合格した。今年から出荷するとみられる。LCYは「顧客と秘密保持契約を交わしているためコメントできない」とした。3日付蘋果日報が報じた。
電子工業用の高純度IPAは主にウエハー表面の有機物洗浄に使用されている。
LCYの一般用IPAの年産能力は約11万トンで台湾市場でのシェアは約80%。東南アジア、欧米、日本、韓国、中国などへも販売している。一方、電子工業用IPAの年産能力はわずか1万トン、同社の製品全体に占める出荷割合は1%未満だが、証券会社によると粗利益率は4~5%に上るとみられる。
中国が製造業10カ年計画「中国製造2025(メード・イン・チャイナ2025)」で半導体の自給率を2020年に40%、25年に70%に高める目標を掲げている。LCYは電子工業用化学材料の需要が今後高まるとみて、鎮江工場(江蘇省)へ電子工業用IPAとアセトン生産ラインを設置するとともに、提携パートナーと販路構築を検討している。
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