医薬品の適応性診断を手掛ける世基生物医学（ファームi-Gene）はこのほど、華宇薬品（ユニファーマ）と戦略提携を結び、ユニファーマが開発した大腸がん検査用試薬の中国における独占販売権を取得した。中国プレシジョン・メディシン（精密医療）市場参入に向けた準備を進めている。５日付経済日報が報じた。
ユニファーマが開発した大腸がんの早期スクリーニング検査や手術後の追跡検査用に使用される腫瘍マーカー「ＤＲ－70」は、世基生医のＧＭＰ（適正製造規範）認証取得工場で生産しており、既に衛生福利部（衛福部）食品薬物管理署（ＴＦＤＡ、食薬署）から販売許可を取得している。続いて中国でも、三級甲等レベルの病院や複数の総合病院で臨床試験を実施しており、2018年に国家食品薬品監督管理総局（ＣＦＤＡ）の販売許可を取得できる見通しだ。
世基生医は、中国の臨床実験室と共同で、「ＤＲ-70」を使用した早期スクリーニング検査や術後追跡検査サービスを展開する計画だ。将来的には病院にも販路を拡大したい考えだ。
