ニュース 電子 作成日:2017年6月7日_記事番号:T00070949
アップルは米国時間5日の開発者会議「WWDC」で、宏達国際電子(HTC)のVR(バーチャルリアリティー、仮想現実)端末「HTC Vive」を使ってデモンストレーションを行い、VR対応OS(基本ソフト)「macOS High Sierra(ハイシエラ)」を今秋リリースすると発表した。スマートフォンで低迷が続くHTCは、アップルの提携パートナーに選ばれたことが、VR端末による巻き返しの転機となりそうだ。7日付工商時報などが報じた。
HTCはアップルのスマホのライバルからVRのパートナーとなった(6日=中央社)
アップルはHTCの名を出さなかったものの、High Sierraは米バルブのVRプ
ラットフォーム「SteamVR」に対応すると説明した。HTC Viveはバルブと提携して開発したSteamVR対応端末だ。業界関係者は、2大ハイエンドVR端末のうち、オキュラスリフトでなくHTC Viveが選ばれたことで、HTCの成功に道筋が付いたと指摘した。
HTCは、今年のWWDCではHTC Viveを使ったアップルやアップル以外のVRコンテンツ展示コーナーが12カ所あったと指摘した。開発者向けのSteamVR for Macベータ版は6日から使用できる。
HTCの5月売上高は前月比3.9%減、前年同月比32.9%減の45億3,000万台湾元(約165億円)で、過去14カ月で最低だった。証券会社は、5月末に発売したスマホ旗艦機種「Uウルトラ」をまだ台湾と香港でしか販売していないことが要因だと指摘した。
ホームポッドなど新製品、台湾に恩恵
アップルがWWDCで発表したAI(人工知能)「Siri(シリ)」搭載のスマートスピーカー「ホームポッド」は、英業達(インベンテック)が独占受注し、今年第4四半期に出荷を開始するとみられている。ホームポッドは価格349米ドルで、今年12月に米国、英国、オーストラリアで発売する予定だ。
このほかに発表された新型ノートパソコン、タブレット端末などを受託生産するとみられる広達電脳(クアンタ・コンピュータ)、仁宝電脳工業(コンパル・エレクトロニクス)なども恩恵を受けそうだ。
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