ニュース 政治 作成日:2017年6月7日_記事番号:T00070969
頼清徳・台南市長が5日の議会答弁で「私は親中」と発言し、国民党陣営から「史上最も考えられない急転換」と批判を浴びた。7日付中国時報が報じた。
頼市長は、国民党市議が「皆が中国巨大市場で競争する中、なぜ通商・交流をしないのか。繁栄が失われ、人民の富もなくなってしまう」と質問したのに対し、「私の政治的立場は一貫して『親中愛台』、すなわち『中国を尊重して親しみ、台湾を愛する』だ。台湾独立は反中を意味せず、台湾の生存空間を封殺する中国には反抗する」と述べた。
これに対し、国民党の楊鎮浯立法委員(金門県)の事務室主任を務める黄子哲氏は、「馬英九前総統に親中レッテルを貼るのに全力を傾けていた民進党が『親中』を表明するとは、史上最も考えられない急転換だ」と皮肉った。馬政権で総統府副秘書長を務めた羅智強氏も、2008年に訪台した中国の要人が台南市議の抗議に遭って押し倒される事件が起きた際、当時の頼氏は、中国が台湾に向けているミサイルに比べれば小さな問題という趣旨の発言をしていたのに、「朝食を吐き出してしまうような物言いだ」と批判した。
一方、総統府の林鶴明報道官は「頼市長の発言は政府の一貫した立場と一致している」と擁護した。その上で「台湾政府は対岸(中国)に引き続き善意を示していく。双方による良好なやりとりを通じて段階的に対立を解いていくことを希望する」と表明した。
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