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カーシェア最大手のジップカー上陸、和運iRentと激突


ニュース 自動車・二輪車 作成日:2017年6月8日_記事番号:T00070980

カーシェア最大手のジップカー上陸、和運iRentと激突

 カーシェアリング世界最大手の米ジップカーがあす9日、台北市でサービスを開始する。ジップカーはサラリーパーソンの通勤や業務用、週末の行楽などをターゲットとした月会費会員制。ユーザーは自家用車利用時の駐車場を探す手間が省け、交通渋滞の緩和も期待できる。今年2月から24時間営業のレンタカーサービス「iRent」を提供している和運租車の実質ライバルとなりそうだ。8日付経済日報などが報じた。

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 ジップカーは世界500都市に拠点があり、車両保有台数は1万2,000台。台湾では既に3,000人近くが会員登録した。当初、台北市の駐車場30カ所を拠点に、車両約100台を用意。3年以内に100拠点、1,000台への拡大を目指す。

 ユーザーは会員登録後、スマートフォンのアプリやパソコン、電話で予約し、車両を借りる。利用料金は1時間当たり200~400台湾元(約730~1,460円)。詳細はあす9日に発表する。

 ジップカーの彭仕邦・台湾董事長は、ホワイトカラーや企業がターゲットで、乗用車、7人乗りのミニバン、旅客車などの新モデルを中心にそろえたと説明。店舗の商品運搬や家具購入、週末のレジャーなど幅広い用途に対応できるとアピールした。

 ジップカーは、外国人でも台湾に1年以上居住しており、台湾で運転できる免許証を保有していれば会員登録できる。外国人旅行者は、小型車に限り利用可能だ。

 一方、「iRent」の基本利用料金は1時間220元から。和運租車は、メーンターゲットは若者で、年内に車両を500台まで増やすと表明した。現在の保有車両台数は200台で、トヨタ「ヤリス」「ヴィオス」など。

駐車場確保が課題

 ジップカーはアジア初進出。彭・台湾董事長は、市民のモラルが高い上、公共レンタサイクル「YouBike(ユーバイク、微笑単車)」普及でシェアリングサービスに慣れているので、理想的な市場だと語った。ただ台北市は駐車場の少なさが課題と指摘し、海外では政府よりカーシェアリング用のスペース提供を受けていると話した。

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