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王文淵・台プラグループ総裁、商工団体理事を退任


ニュース 石油・化学 作成日:2017年6月8日_記事番号:T00070986

王文淵・台プラグループ総裁、商工団体理事を退任

 台塑集団(台湾プラスチックグループ)の王文淵総裁が、商工団体の中華民国工商協進会(CNAIC)の理事を7日までに退任したことが明らかになった。8日付経済日報が伝えた。

/date/2017/06/08/06taipla_2.jpg林CNAIC理事長(右1)は、王総裁は経営上の問題に直面し、声を上げたものの、政府に重視されなかったようだと印象を語った(7日=中央社)

 王氏は2~3カ月前の段階で辞意を表明していたという。CNAICの林伯豊理事長は「王氏はこれまで産業界を代表して発言してきたが、現在の政治環境に失望して突然辞任したのではないか」と推測した。CNAICで王氏は会員資格を維持するものの、組織運営からは離れるという。

 林理事長は7日の理事監事会議で、蔡英文政権が推進する週休2日制(一例一休)、インフラ整備計画「前瞻基礎建設」、脱原発の3大政策に、「民間の期待に沿わないものが 多く含まれている」として、産業界の声に耳を傾け、速やかに改善してもらいたいと注文を付けた。

 王氏はまた、中華民国全国工業総会(工総、CNFI)の副理事長ポストも「公務が忙しく、兼任できない」として、退任する意向を示した。しかし、許勝雄理事長の慰留を受け、来年4月の役員改選まで留任することになった。

 王氏が率いる台プラグループは最近、台湾化学繊維(フォルモサ・ケミカルズ&ファイバー、台化)彰化工場の閉鎖問題、第6ナフサ分解プラント(雲林県麦寮郷、通称六軽)の環境影響評価難航などで対応に苦慮していた。