ニュース 政治 作成日:2017年6月8日_記事番号:T00070998
米国防総省が6日発表した中国の軍事力に関する年次報告書(2017年版)で、「1992年の共通認識(92共識)」について「一つの中国、それぞれの解釈」と説明したことに対し、中国国防部は「米国は両岸(中台)関係と台湾海峡情勢で誤った指摘をしている」と反発した。中国が「それぞれの解釈」を許容しないことを明言するケースが最近目立っている。8日付中国時報が報じた。中国外交部の華春瑩報道官は、米国に対し、「一つの中国」政策を順守して、台湾への武器売却を行わないよう求める従来からの主張を繰り返した(7日=中央社)
中国外交部のシンクタンク、中国国際問題研究院の郭憲綱副院長は「中国はそれぞれの解釈に同意しない」と明言し、華南師範大学教授で、国務院台湾事務弁公室(国台弁)海峡両岸関係研究中心の研究員である傅玉能氏は「92共識は『海峡両岸が一つの中国の原則をそれぞれ口頭で表明する』だ」と強調した。
なお、米国防総省の年次報告書は、中国の国防予算が過去10年、平均で8.5%成長して台湾の同予算の約14倍に達し、人民解放軍の現代化によって台湾海峡での軍事作戦対応能力が向上した中、台湾の科学技術能力と天然の障壁が持つ優位さが失われつつあると分析した。
報告書はまた、中国は海上封鎖や政治経済面での公開・秘密の活動によって台湾に恐怖を与えて、台湾の指導者の自信を削ぎ、投降を迫る可能性があると指摘した。
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