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作成日：2008年4月30日_記事番号：T00007100
「醜い中国人」の作家、柏楊さん死去
人権派作家として知られる柏楊さん（本名郭定生）が29日午前１時12分、呼吸不全のため台北県新店市の病院で死去した。89歳だった。
柏楊さんは河南省開封出身。国共内戦後に台湾へ渡り、執筆活動を開始した。社会風刺を得意とし、国民党独裁政権を批判したため、緑島の政治犯収容所などで９年間にわたり服役した経歴を持つ。1985年には中国人の性格や文化を痛烈に批判した「醜い中国人」を発表し、日本でも話題となった。遺灰は故人の意思に従い、緑島近海にまかれる。
総統府は「柏楊さんは創作活動以外に民主、人権発展に関心を持ち、台湾の現代史で最も代表的な思想家の一人だ。残念で哀痛を覚える」との声明を発表した。
告別ミサは５月14日午後に台北市の台湾キリスト長老教会済南教会で営まれる。
