ニュース 電子 作成日:2017年6月12日_記事番号:T00071034
鴻海精密工業が9日発表した5月売上高は、前月比13.3%減、前年同月比5.27%減の2,798億4,500万台湾元(約1兆円)で、市場予想を下回り、過去2年9カ月で最低となった。アップルのスマートフォンの端境期であることが引き続き影響しており、第2四半期業績は厳しいものとなりそうだ。10日付工商時報が報じた。
元大証券投資顧問の陳豊丰・アジア太平洋地域研究部主管は、5月売上高が予想を下回った要因として、▽iPhone7プラスの一部の受注が緯創資通(ウィストロン)に流出▽中国スマートフォンブランドが在庫整理を進めたこと▽ネットワーク製品および消費者向け製品の非需要期──を挙げた。
鴻海の1~5月売上高は1兆5,792億3,500万元で、前年同期比0.23%増にとどまった。スマホ新機種が発売されない中、証券会社は6月売上高も慎重視している。
鴻海はアップルのスマホ次期機種、iPhone8によって下半期の大幅成長が予想されている。ただ、大幅モデルチェンジとなるため、初期は良品率が低目となって、出荷に遅れが生じる恐れがある。その場合は今年の業績に影響が及ぶことになる。
WDとの提携否定
なお、鴻海は10日、東芝メモリー事業の買収が実現すれば、東芝と三重県の四日市工場で協業する米ウエスタンデジタル(WD)と提携し、同事業の株式はWDが持ってもよいとシャープの戴正呉社長が語ったとする毎日新聞の報道について、「事実とは完全に異なる」と否定のコメントを発表した。
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