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殺人現場のカフェ経営者、368万元賠償命令=八里事件


ニュース 社会 作成日:2017年6月16日_記事番号:T00071152

殺人現場のカフェ経営者、368万元賠償命令=八里事件

 2013年2月に新北市八里区に住む資産家、陳進福さんとその妻の張翠萍さんが殺害された事件で、中華民国最高法院は15日、実行犯の謝依涵受刑者が務めていたで人気カフェ「媽媽嘴咖啡」の経営者、呂炳宏被告ら3人に対し、張さんの遺族に賠償金368万810台湾元(約1,350万円)を支払うよう命じる判決を下し確定した。16日付中国時報が伝えた。

 同事件では刑事裁判で既に実行犯の謝依涵受刑者の無期懲役が確定している。判決は呂被告らが「悲劇が起きるのを防ぐ機会を2回も逃した」とし、監督不行き届きが事件を招いたとして、経営者に賠償金の支払いを命じた。

 最高法院はまた、台湾高等法院が陳進福さんの息子が631万元の賠償を求めた部分については、連帯責任の有無はさらに検討する必要があるとして、原告勝訴の判決を取り消し、審理を高等法院に差し戻した。

 呂被告は今回の判決について「あんまりだ。犯行に使われたナイフも睡眠薬も業務とは無関係で、雇用主の責任を無限に拡大解釈したものだ」とコメントした。インターネット上でも「従業員の殺人に雇用主がなぜ賠償しなければならないのか」などと同情的な意見が目立った。