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スマホ用カメラモジュール、中国勢の台頭が脅威に


ニュース 電子 作成日:2017年6月19日_記事番号:T00071163

スマホ用カメラモジュール、中国勢の台頭が脅威に

 中国スマートフォンブランドの世界市場における急速な成長と、同国政府による自国サプライチェーン育成政策を背景に、中国携帯電話部品メーカーも勢力を拡大している。最近ではスマホ用カメラモジュールメーカーの信利光電(TRULY)や江西合力泰科技(Holitech)が急速な生産能力拡充を進めており、台湾メーカーにとって脅威となっている。19日付電子時報が報じた。

 業界関係者によると、中国のスマホ用カメラモジュールメーカーは最近、生産能力の拡充を進めている。うち信利光電は既にチップオンボード(COB)生産ライン40本を有してハイエンド製品の生産を手掛けており、スマホブランドの調達意欲が高まっているという。

 また江西合力泰についても地方政府の資金援助を受けてCOBライン1本の拡充に1,000万人民元(約1億6,000万円)を投じるほか、カメラモジュールの生産ラインを40~50本拡充する計画を進めているとされる。

 なお中国メーカーは製品の粗利益率が1~2%程度でも受注する低価格戦略を採用し、市場の相場を破壊しているとみられ、生産規模が小さく、価格競争力の弱い台湾の中小メーカーの中には既に市場から撤退する企業も出ていると業界関係者は指摘している。