ニュース 農林水産 作成日:2017年6月19日_記事番号:T00071176
桃園市の養殖場でティラピア(呉郭魚)が大量死し、ティラピアレイクウイルス(TiLV)への感染が原因と判明した問題で、行政院農業委員会(農委会)は16日、桃園市で新たに養殖場2カ所でも感染が確認されたことを明らかにした。17日付中国時報が伝えた。
農委会は、稚魚の仕入先の嘉義、台南に問題はなく、桃園の水源がウイルスに感染していないか調査している(桃園市リリースより)
桃園市政府動物保護処はこれまでに感染が確認された3カ所からのティラピアの移動を禁止する措置を取ったほか、緊急対策小委員会を設置し、周辺の半径3キロメートル以内の養殖場や台湾各地にある稚魚養殖場11カ所の検査を進めることにした。結果は1週間以内に判明する。
19日付自由時報によれば、林全行政院長が同日にも桃園市の養殖場を視察する予定だ。鄭文燦桃園市長は、問題のウイルスはヒトには感染しないものの、感染防止策は移動制限や消毒では不十分で、全面殺処分と養殖業者への補償を行うべきだとの考えを示した。
農委会によると、台湾での今回の感染事例は、世界で中国、タイ、イスラエルなどに続き、7カ国・地域目となる。感染したティラピアは致死率が79%に達し、有効な治療薬はないという。農委会は感染国からのティラピア輸入を禁止する方向だが、輸入は中国からの一部に限られており、市場への影響はない見通しだ。
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