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中台民間交流拡大で5項目提案=中国全国政協主席


ニュース 政治 作成日:2017年6月19日_記事番号:T00071179

中台民間交流拡大で5項目提案=中国全国政協主席

 中国の国政助言機関、中国人民政治協商会議全国委員会(全国政協)の兪正声主席は18日、福建省アモイ市で開かれた第9回海峡論壇の開幕式で、中台間の民間交流拡大に向けた5項目の提案を行った。19日付工商時報が伝えた。

/date/2017/06/19/17hong_2.jpg洪主席は国民党主席選で敗れ、今回の海峡論壇を中台関係改善に向けた自らの主張を表明する最後の機会として活用した格好だ(18日=中央社)

 今回の海峡論壇のテーマは「民間交流拡大、一層の融合発展」で、兪主席は「大陸(中国)の第13次5カ年計画(2016~20年)や一帯一路構想は青年にチャンスをもたらす。大陸はまず台湾の民衆と大陸の発展チャンスを分かち合い、両岸(中台)経済協力の社会効果の拡大に努力するとともに、両岸民衆の受益と獲得感が増すようにしていく」と述べた。

 その上で、▽両岸の民衆は「両岸は一家族」という理念から出発し、交流を強化する必要がある▽引き続き両岸経済協力のレベルを向上させる▽中華文化の普及発展に共同で努める▽両岸民衆の創造力を十分に発揮し、融合発展の動力を強めていく▽両岸民衆が手を携えて困難を克服し、干渉妨害を取り除く──とする5項目を提唱した。

 兪主席は中台による1992年の共通認識(92共識)を中台関係の基礎とする従来の姿勢を強調した上で、「台湾独立は台湾の平和と安定、両岸民衆の根本的利益にとって最大の脅威であり災いだ」と強調した。

 台湾から出席した国民党の洪秀柱主席は「両岸は同文同種、同じ血脈であり、前の世代の恨みは既に雲散霧消した」とした上で、「残された両岸の敵対状態やさまざまな問題は、国共両党の優れた人材が共に解決に向け努力すべきだ」と応じた。

 これに先立ち、洪主席は17日、アモイで兪主席と会談した。洪主席は「両岸交流は経済だけで政治には触れないこれまでの道を歩み続けることはできない。両岸対立を取り除くには両岸平和協定の締結しかないことは歴史が証明することになる」と述べた。

 兪主席は「民進党当局は終始92共識を認めず、両岸が一つの中国に属することにも賛同せず、両岸関係が平和的に発展する上での政治的基礎を破壊した」と改めて主張し、民進党に中台関係の位置付けを「明確に説明」するよう迫った。