ニュース 政治 作成日:2017年6月20日_記事番号:T00071202
台北市と中国・上海市は19日、両市の都市間フォーラム「2017台北・上海双城論壇」を7月2日に上海市で開くと発表した。柯文哲台北市長が出席し、現地で応勇・上海市長と会談を行う。20日付工商時報が伝えた。
柯市長(中)は、フォーラムには応上海市長と対等な立場で参加すると強調した(20日=中央社)
双城論壇は毎年開かれてきたが、民進党への政権交代で継続開催に黄信号がともったとの指摘も聞かれた。こうした中、柯市長は「両岸(中台)運命共同体」の概念を掲げ、中国側が堅持する「一つの中国」の原則を理解、尊重する立場を示し、中国との対話姿勢をアピールするなど、双城論壇の継続開催を目指してきた。
今年の双城論壇は「健康都市」をテーマとして、コミュニティー衛生、環境保護、スマート都市と民生サービス、青年起業など議題が扱われる。昨年5月の政権交代後、台北市長による訪中は初となる。
応勇上海市長は習近平国家主席に重用されている人物で、中台関係が行き詰まる中、柯市長による都市間外交に注目が集まる。
柯市長は民進党籍ではない上、台湾独立色も薄く、中国側にとっては受け入れやすい人物だ。2015年にも「両岸一家親(中台は一つの家族)」と発言(通称・15年の新観点)するなど、中国側に配慮する発言を行ってきた。
中国・華東師範大両岸交流・地域発展研究所の包承柯副所長は「柯市長は最近メディアのインタビューで15年の新観点に改めて触れた。それが北京側の疑念を一掃し、フォーラム開催を認める理由になった」と分析。その上で、「一つの中国」を明確には否定しないことが、フォーラム開催の最低条件で、15年の新観点はそれを満たすものだったとの認識を示した。
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