ワイズコンサルティング・グループ

HOME サービス紹介 コラム グループ概要 採用情報 お問い合わせ 日本人にPR

コンサルティング リサーチ セミナー 経済ニュース 労務顧問 IT 飲食店情報

台プラのベトナム製鉄所、年内にも2号高炉火入れ


ニュース 鉄鋼・金属 作成日:2017年6月22日_記事番号:T00071254

台プラのベトナム製鉄所、年内にも2号高炉火入れ

 中国鋼鉄(CSC)の翁朝棟董事長は21日、台塑集団(台湾プラスチックグループ)などと合弁でCSCが25%出資しているベトナム北中部ハティン省の大型一貫製鉄所で、早ければ年末に2号高炉の火入れを行うと述べた。年間の粗鋼生産量は705万トンとなり、うちCSCは200万トンを取得する権利を有する。22日付経済日報が報じた。

/date/2017/06/22/04CSC_2.jpg翁董事長は、ベトナム製鉄所により粗鋼が十分に確保でき、国際競争力が向上すると述べた(20日=中央社)

 翁董事長は、東南アジア諸国連合(ASEAN)は人口6億人で、仮に1人当たり年間200キログラムで計算すれば、年間消費量1億2,000万トンに上る巨大な市場だと説明。さらにベトナムは自由貿易協定(FTA)締結がシンガポールに次いでASEANで2番目に多いと指摘し、ゼロ関税によるASEAN市場開拓に意欲を示した。

 鉄鋼市場の展望について翁董事長は、中国が提唱する巨大経済圏構想「一帯一路」、台湾政府が推進する大型インフラ整備計画「前瞻基礎建設計画」、米国のインフラ整備などにより、世界で鉄鋼需要が高まると予想した。