ニュース 電子 作成日:2017年6月23日_記事番号:T00071270
電子機器受託生産大手の仁宝電脳工業(コンパル・エレクトロニクス)の陳瑞聡総経理は22日、資金繰りの悪化が伝えられる中国の動画配信大手、楽視網信息技術(LeEco)から未回収となっている売掛金について、「4~5月の支払いが滞っている」と語った上で、株主の権益を守るため重大な決定を行うと表明した。コンパルは3月末、楽視網に出資すると発表したものの、中止となる可能性が高い。23日付工商時報が報じた。
昨年末、楽視網からコンパルを含むサプライヤーへの支払いが滞っていると報じられ、コンパルも巨額の売掛金が未回収となっていると認めた。しかし今年3月末にコンパルの陳総経理は、楽視網は既に未払い金の約50%を支払ったと説明しつつ、中国子会社の仁宝信息技術(昆山)を通じて楽視網の子会社、楽視致新電子科技(天津)が実施する現金増資に応じて7億人民元(約114億円)を出資、同社株式の約2.15%を取得すると発表。難局にある顧客を支援する姿勢を示していた。
ところが当初予定していた今月21日になっても受渡決済は完了しておらず、今後も楽視網による支払いが滞る場合、出資計画は中止となるとみられる。
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