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5月のマネーサプライ、21カ月ぶりデッドクロス【図】


ニュース 金融 作成日:2017年6月23日_記事番号:T00071284

5月のマネーサプライ、21カ月ぶりデッドクロス【図】

 中央銀行(中銀)が22日発表した5月の通貨供給量(マネーサプライ)統計によると、株式市場への投資待機資金の指標となるM1B(現金通貨と預金通貨)の年伸び率は3.94%、市場への資金供給を表すM2(現金通貨、預金通貨、定期預金など準通貨の合計)の年伸び率は4.07%となり、M1Bの伸び率がM2の伸び率を下回り、下げ相場の指標とされるデッドクロスが21カ月ぶりに出現した。23日付経済日報が報じた。

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 台湾では4月まで過去20カ月、M1Bの伸び率がM2の伸び率を上回り、上げ相場の指標とされる「ゴールデンクロス」が続いていたが、5月は普通預金の伸びが鈍ったことでM1Bの伸び率が低下。さらに同月は21億6,900万米ドルの外貨純流入となったことでM2伸び率が上昇し、デッドクロスとなった。

 デッドクロスは預金が普通預金から定期預金に流れていることをうかがわせるが、中銀関係者は、インターネットバンキングやモバイル機器などハイテクの進歩により投資家は簡単に低コストで資金を移動させることが可能になったと指摘。このため株式市場における資金の流動性に影響はないと強調した。