ワイズコンサルティング・グループ

HOME サービス紹介 コラム グループ概要 採用情報 お問い合わせ 日本人にPR

コンサルティング リサーチ セミナー 経済ニュース 労務顧問 IT 飲食店情報

中国が台湾製SMにAD調査、台化・国喬などに影響も


ニュース 石油・化学 作成日:2017年6月26日_記事番号:T00071301

中国が台湾製SMにAD調査、台化・国喬などに影響も

 中国商務部はこのほど、台湾、韓国、米国から輸入されるスチレンモノマー(SM)に対する反ダンピング(不当廉売、AD)調査を開始すると発表した。産業アナリストは、実際にAD関税が課されれば、SMを全て台湾で生産する▽台塑集団(台湾プラスチックグループ)傘下の台湾化学繊維(フォルモサ・ケミカルズ&ファイバー、台化)▽国喬石油化学(グランド・パシフィック・ペトロケミカル)▽台湾苯乙烯工業(台湾スチレンモノマー、台湾SM)──への影響が大きいと指摘した。26日付工商時報が報じた。

 中国商務部は、AD調査は2016年1~12月、産業被害調査は13年1月~16年12月を対象に行い、18年6月23日までに調査を終える予定だが、特殊な状況があれば同年12月23日まで調査期間を延ばすと説明した。

 産業アナリストによると、台化のSM年産能力は132万トンで売上構成比は4.42%、 国喬の年産能力は37万トンで売上構成比は65%。台湾SMは製造プロセス改善後、年産能力は36万トン、売上構成比は95%に達するという。

 台化の洪福源副董事長は、実際の影響は調査結果を見ないと予想できないが、動向を注視し続けると説明した。