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CPCの桃園LNG基地計画、環境問題で着工延期


ニュース 石油・化学 作成日:2017年6月27日_記事番号:T00071329

CPCの桃園LNG基地計画、環境問題で着工延期

 行政院環境保護署(環保署)は26日、台湾中油(中油、CPC)が観塘工業区(桃園市観音区大潭)に計画する液化天然ガス(LNG)受け入れ基地建設に関する環境影響評価の審査を行い、同計画が海底に生息する無節サンゴモの生態系に影響を及ぼすと判断し、9月末までに対策を提出するよう求めた。これにより予定していた8月の着工が不可能となった。27日付経済日報が報じた。

 CPCが提出する対策への審査が9月末にずれ込んだ場合、次の任期の環境評価委員が審査に当たる可能性があり、不確定要素が増す。

 同基地は2022年7月の供用開始が目標だ。方振仁CPC副総経理はスケジュールが遅れた場合、電力供給に問題が生じる恐れがあると指摘した。方副総経理はまた、25年の脱原発目標は、観塘のLNG基地が前提となっており、代替案はないと強調した。蔡英文政権の25年までの脱原発目標に向け、天然ガスによる火力発電の電源構成比率を現在の32%から50%まで引き上げる必要がある。