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林子偉がメジャー初安打、バット底の中華民国旗が話題に


ニュース 社会 作成日:2017年6月28日_記事番号:T00071369

林子偉がメジャー初安打、バット底の中華民国旗が話題に

 米メジャーリーグのレッドソックスに所属する台湾出身の林子偉内野手(23)は米国時間26日のツインズ戦に9番サードとして先発出場し、2回裏にメジャー初安打を記録した。一方、喜びに沸く台湾のファンの間では、林選手が使用したバットのグリップエンド裏側に貼られたシールが話題となっている。

 高雄市の山間部出身で、原住民、ブヌン族の林選手は、2010年に開催された「WBSC U-18ワールドカップ」に出場してチームの優勝に貢献したほか、打率(6割7厘)、打点(12点)のタイトルを獲得。大会MVPに輝いた。

 この活躍が大リーグのスカウトの目に止まり、12年に契約金205万米ドルでレッドソックスに入団。そして入団5年目となる今年は、ここまで2Aで打率3割2厘、本塁打5本とまずまずの成績を残していたこともあり、今回、一気にメジャー昇格を果たし、台湾出身者としては13人目のメジャーリーガーとなった。

 24日にチームに召集された林選手は、同日と25日の試合で代走および守備要員として起用された後、26日に初先発を果たした。初昇格から3戦目での先発は台湾人野手としては最速だという。

 さらにこの日、メジャー初打席となった2回裏にいきなりセカンドとセンター、ライトの中間に落ちるヒットを放ったほか、守備でもダブルプレーを成功させるなどまずまずの活躍を見せ、チームの勝利に貢献した。

 そんな林選手の勇姿をテレビで見守るファンは、同選手がスイングする際、バットのグリップエンドに何やら赤と青で構成されたシールが貼られていることに気づいた。よく見てみるとそれは中華民国の国旗、青天白日満地紅旗をかたどったもので、このことから台湾を背負って世界で戦うという強い気持ちがうかがえた。

 現時点で林選手召集は、けがをした選手の代替要員という意味合いが強く、このままメジャーにとどまり続けるとは考えにくい。しかし23歳とまだ若いため、今後さらに実力をつけてレギュラーを勝ち取ってもらいたいものだ。