欧州連合（ＥＵ）の外交機関、欧州対外行動局（ＥＥＡＳ）が27日に発表したレポートによると、2016年度のＥＵ・台湾間の物品貿易額は前年比3.9％増の457億ユーロ（約５兆8,500億円）に上り、過去最高を更新した。ＥＵにとって台湾は19番目の貿易パートナーだ。29日付自由時報が報じた。
ＥＵは台湾産業の潜在成長力に注目している（28日＝中央社）
ＥＵから台湾への16年物品輸出額は196億ユーロ。主に機械や化学製品、運輸設備、農産品が占めた。一方、台湾からの輸入額は261億ユーロで、ＩＴ（情報技術）製品、機械、運輸設備が中心だった。
またＥＵから台湾への16年直接投資は120億ユーロを超えた。台湾への海外直接投資（ＦＤＩ）のうち27.9％を占めた。一方、台湾からＥＵへの投資は15億ユーロにとどまり、台湾によるＦＤＩ全体の2.4％にすぎなかった。
レポートでは、台湾との二国間投資協定（ＢＩＡ）締結の可能性について言及。双方は専門家による作業チームを設置することで合意したと指摘した。
