ニュース 社会 作成日:2017年6月29日_記事番号:T00071398
雲林県では現在3万2,000トンのごみが処理できないまま野積みされており、周辺で悪臭問題が悪化している。放置されたごみの量は斗南鎮で9,000トン、斗六市で8,000トンにも上っている。背景には雲林県がごみ焼却を台北市、高雄市に委託している事情がある。雲林県は両市への委託に当たり、ごみ1トンを焼却する代償として、焼却灰1,800トンを持ち帰る条件が存在し、県内に焼却灰置き場を確保する必要がある。29日付中国時報が伝えた。
斗六市内のごみの山。悪臭や流れ出る汚水の問題が深刻になっている(28日=中央社)
こうした中、斗六市の場合、市が県の方針に従わず、焼却灰の受け入れを拒んだため、雲林県は斗六市からのごみ回収を中断する事態となった。斗六市は一般家庭のごみを回収しないわけにはいかない苦しい状況で、行政機関からのごみ回収を29日から中断する措置を取ったが、このままではごみ処理ができないまま、野積みされる状態が続くことになる。
謝淑亜斗六市長は28日、台北市で記者会見し、現状を訴えた。同席した張麗善立法委員(国民党)は「ごみの山は4階建ての建物に相当する高さにまで積み上がっている」と指摘した。
張立法委員は、雲林県のごみ問題の根本原因について、2005年時点でほぼ完成していた林内ごみ焼却場が、汚職事件や環境影響評価の無効判断で稼働できない状態になっていることだとし、同ゴミ処理場の稼働こそごみ問題解決に向けた近道だと主張した。
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