ニュース 社会 作成日:2017年6月29日_記事番号:T00071399
米国務省は27日、世界各国の人身売買の実態に関する年次報告書を発表するとともに、「現在の奴隷制度を終わらせようと活動する英雄」として、台湾で漁業に従事する外国人労働者の人権問題に取り組む女性、李麗華さん(53)を含む8人を表彰した。
ティラーソン国務長官(左)とイヴァンカさん(右)に挟まれて表彰状を掲げる李麗華さん(中)(28日=中央社)
李さんはかつて台北市の公的機関で働いていたが、台湾で漁業に従事する外国人労働者が置かれた就労環境を見かね、2013年に台湾初となる外国人労働者のための労働組合「宜蘭県漁工職業工会」を立ち上げ、秘書長に就任した。
彼女は外国人漁業労働者が置かれた環境に対し政府が目を向けるよう、搾取、虐待問題に関する調査を進めており、収集した資料は既に数百件に上っている。
ある時は死亡したインドネシア人労働者(男性)の死因に疑問を抱き、母国まで出向いて調査を行った結果、男性が生前に虐待を受けていたことを示す映像を入手。これが大手メディアで報道されたことがきっかけとなり、司法機関による再捜査を促すことに成功した。
こうした李さんの活動を知った米国在台協会(AIT)台北事務所が国務省に推薦し、今回の表彰につながった。「英雄」に台湾人が選出されるのは初めての快挙だ。
ティラーソン国務長官とトランプ大統領の娘、イヴァンカさんから表彰状を受け取った李さんは「私にとっては、苦しい環境に置かれながらも、台湾にとどまることを望む外国人労働者こそ英雄だ」と語った上で、「彼らの労働環境を改善し、蔑視や虐待行為を止められなければ、台湾の国際的なイメージが傷つく」と訴え、労働部に積極的な対策を講じるよう求めた。
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