ニュース 建設 作成日:2017年6月30日_記事番号:T00071410
遠雄企業団(ファーグローリー・グループ)の趙藤雄董事長(73)がグループの生命保険会社、遠雄人寿保険(ファーグローリー・ライフ)の董事長を務めていた2007年から09年にかけて、ペーパーカンパニーを通じて遠雄人寿関連の工事を受注した上、顧問料を水増しして会社資金を不正着服するなどした疑いが浮上。台北地方検察署と法務部廉政署は29日、関係先50カ所を一斉に捜索し、翌30日午前、趙藤雄董事長を貪汚治罪条例違反の疑いで拘束した。30日付蘋果日報が伝えた。
台北地方検察署に移送された趙董事長(左2)。1年半前に別の贈賄事件で有罪判決を受けており、今回の事件で懲役6月以上の有罪が確定すれば執行猶予が取り消され、即刑務所行きとなる(30日=中央社)
検察などはまた、遠雄人寿が取得した新北市の海山炭鉱跡の再開発に関連し、不正な利益供与があったとみて、新北市議会の周勝考議員(61・国民党)や新北市政府幹部などにも出頭を求めた。趙董事長らは容疑の核心部分については否認しているもようだ。
海山炭鉱跡の再開発をめぐっては、建物の高度が38メートルに制限されていたが、市政府への働き掛けで100メートルまで規制が緩和され、その後の住民による反対で、再び38メートルへと制限がかけられた経緯がある。周議員は再開発計画が認められるように便宜を図り、自身が経営に関与する建設会社「勝益営造」を通じ、遠雄人寿から工事の発注を受けた疑いが浮上している。
遠雄人寿は「業務は正常で、財務、業務推進、保険契約者の権益は影響を受けない」とコメント。遠雄企業団の広報は「会社としては(捜査に)協力するという立場だ。事件についてははっきり把握しておらず、趙董事長からの特別な説明もない」と説明した。
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