ニュース 電子 作成日:2017年7月3日_記事番号:T00071429
市場観測によると、IC設計最大手、聯発科技(メディアテック)はドイツの大手自動車部品メーカー、コンチネンタルから車載用チップの見積依頼書(RFQ)を取得した。メディアテックの車載用チップが採用される初のケースとなる可能性があり、来年にも結果が出る見通しだ。1日付経済日報が報じた。
メディアテックは「車載用製品は順調」とのみコメントした。同社の車載用チップ第1弾は下半期に量産を開始するとみられるが、証券会社は、車載用市場は製品の認証に時間がかかるため、メディアテックの車載用チップの成果が出るのは早くても来年と予想した。
メディアテックは昨年末に車載用市場への参入を表明した。▽ADAS(先進運転支援システム)▽ミリ波レーダー▽車載インフォテインメントシステム(IVI)▽自動車テレマティックス──の4分野を柱として、2020~25年に世界市場で20~30%のシェアを獲得する目標だ。
このほか、業界関係者によると、メディアテックはスマートフォン用チップ「ヘリオP23」を広東欧珀移動通信(OPPO)、維沃移動通信(vivo)、深圳市金立通信設備(Gionee)といった中国の大手スマホブランドにサンプル出荷しており、顧客の反響が良いことから受注できる見通しだ。
「ヘリオP23」は台湾積体電路製造(TSMC)の16ナノメートル製造プロセスを採用しており、サムスン電子の14ナノ立体構造トランジスタ(FinFET)プロセスを採用したクアルコムの「スナップドラゴン450」よりオファー価格が約5米ドル安いという。販売台数の多いスマホブランドはコストが大幅に節減できるため、「ヘリオP23」はメディアテックのシェア向上に貢献すると期待されている。
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