遠東集団の徐旭東董事長は29日、傘下の亜洲セメント（中国）の香港での新規株式公開（ＩＰＯ）を控え、中国におけるセメント事業の生産能力を年3,000万トンに拡大する考えを明らかにした。１日付経済日報が香港紙サウス・チャイナ・モーニング・ポストを引用して伝えた。
亜洲セメント（中国）は香港でのＩＰＯで24億2,000万香港ドル（約322億2,000万円）を調達する計画だ。上場日は馬英九新総統が就任する５月20日を予定している。
遠東集団のセメント事業は、亜洲セメントが上海、四川省成都、江西省南昌に進出しているほか、上海亜福セメントがある。今後は長江沿いに事業を拡大し、四川、江西両省を中心に毎年200万トンのペースで増産を進め、2013年に3,000万トンの達成を目指す計画だ。
徐董事長はまた、セメント事業で進出している中国国内の都市で金融事業に参入することに強い関心を示した。同社は１年から１年半以内にその他の中国事業も香港に分離上場させる方針だ。
