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走行中のライダー、落雷でも命に別状なし


ニュース 社会 作成日:2017年7月3日_記事番号:T00071451

走行中のライダー、落雷でも命に別状なし

 1日の夕方、省道・台15線の林口発電所(新北市)付近を女性(37)がバイクで走行していたところ、落雷により感電して転倒。一時、意識不明に陥った。ただ幸い、直撃は免れたようで、救急隊が駆け付けた際には意識も戻り、けがも軽いやけどと命には別状がなかった。

/date/2017/07/03/18sunder_2.jpg夏特有の不安定な天気が続いており、3日は中央気象局が台北市と新北市に大雨と雷に注意するよう呼び掛けた(3日=中央社)

 女性は一昨日の夕方、新北市林口区から台北市北投区の自宅へ戻ろうとバイクに乗ったが、途中で大雨に遭遇。さらに林口発電所近くに差し掛かったところで突然、彼女に向かって稲光が襲いかかった。耳のすぐそばで轟音が響いたその瞬間、バイクは転倒して車道の内側に向けて約10メートルほど横滑りし、中央の柵にぶつかった後、彼女は意識を失ったそうだ。

 目撃者からの通報を受けて救急隊が同日午後6時過ぎに現場に駆け付けたところ、女性は車道の内側で身動きができなくなっていた。見たところ、体に多数の擦り傷を負っていたほか、前腕部に軽度のやけどが見られた。なお意識はあったものの、事故発生の経緯をうまく伝えられない状態で、救急隊員に「手足がしびれて全身に力が入らない」と訴えたという。

 消防局の調べによると、事故現場は周囲が開けた場所で、電信柱などの突起物もなく、さらに当時道路には女性のバイクしか通行していなかったことから、落雷を引き起こしたとみられる。ただ、女性が乗っていたバイクや周辺の防護柵、路面には落雷の形跡が見つからなかったことから、雷は彼女に直接落ちたわけではなく、バイクのハンドルまたは空気を伝って感電したものとみられる。

 医師は、雷に直撃された場合、レインコートを着用していたとしてもこのような軽微なやけどで済むことはなく、呼吸停止や不整脈、最悪の場合は心臓麻痺で死亡することもあり得ると指摘した。

 なお台湾では夏季、頻繁に雷雨が発生するが、消防局は市民に対し、雷が鳴った際にはできるだけ室内にとどまり、外出中の場合も、避雷針のある建物の近くなどに身を隠すよう呼び掛けている。その上で、開けた場所にある木の下や涼亭(あずまや)は落雷しやすいため、絶対に近づいてはならないと強調。また、雨の中を歩く場合は感電の可能性があるため、ゴム製の靴を履き、素足で外に出ないよう助言している。