ニュース 自動車・二輪車 作成日:2017年7月4日_記事番号:T00071456
6月の新車登録台数は4万103台で前月比13.5%増、前年同月比6.2%減と、3カ月連続での前年割れだった。台湾生産車だけでなく、輸入車も前年割れに陥った。裕隆日産汽車は、新車買い換えの貨物税(物品税)減免措置が、導入から1年半がたって効果が薄れているほか、一例一休(週休2日制)施行、年金改革審議などの要因が消費者の購買意欲に影響を及ぼしたと指摘した。自動車や住宅など大きな買い物には縁起が悪いとされる旧暦7月「鬼月」(2017年は8月22日~9月19日)前の需要期、7月も低迷が続けば、通年の新車登録台数は40万台を割り込む恐れがある。4日付工商時報などが報じた。
6月の最終日に7,000台余りの駆け込み新車登録があったため、業界では販売前にナンバープレートを申請した登録済み未使用車(新古車)が半分以上で、実際の市況はもっと悪いとみられている。
上半期の新車登録台数は21万7,162台で前年同期比2.3%減だった。年初時点では今年通年の新車登録台数は昨年並みを維持できると予想されていたが、下方修正を迫られそうだ。昨年は新車買い換えの貨物税減免措置の効果で、前年比4.5%増の43万9,629台と、過去11年の最高を更新したのをはじめ、過去3年は42台以上を維持していた。
和泰汽車の低調続く
上位3社の6月新車登録台数は▽トヨタの台湾総代理店、和泰汽車、1万1,864台(前年同月比17.7%減、市場シェア29.6%)▽中華汽車工業(チャイナ・モーター、CMC)、4,866台(前年同月比9.7%増、市場シェア12.1%)▽裕隆日産汽車、3,666台(前年同月比12%減、市場シェア9.1%)──だった。
和泰汽車の低迷は、タクシーに人気だったウィッシュとイノーバが昨年6月末で生産を終了したことが主因だ。
プラス成長だった中華汽車は、三菱自動車の新型「グランド・ランサー」「コルトプラス」や、商用車の「ベリカ」「ジンガー」が貢献した。
ベンツ、2年半ぶり前年割れ
輸入車の6月新車登録台数は1万6,575台で前月比15.3%増、前年同月比2.1%減だった。台湾生産車は過去半年間にわたって前年割れが続いていたが、輸入車もそろって前年割れに陥ったのは初めてだ。
6月新車登録台数4位の台湾賓士(メルセデス・ベンツ台湾)は2,584台(前年同月比1.1%減、市場シェア6.4%)と、約2年半ぶりに前年割れとなった。
このほか輸入車を扱う、▽6位・台湾馬自達汽車(マツダモーター台湾、MMT)、前年同月比11.2%減▽7位・福特六和汽車(フォード六和モーター)、4.4%減▽8位・BMW台湾総代理店の汎徳、8.7%減▽10位・現代自動車(ヒュンダイ)台湾総代理店の南陽実業、10.7%減──も前年割れだった。
一方、5位の台湾本田(ホンダ台湾)は2,467台(前年同月比6.8%増)、10位のフォルクスワーゲン(VW)は1,385台(39.2%増)と、プラス成長だった。ただホンダの成長は、唯一の台湾生産の小型SUV(スポーツ用多目的車)「HR-V」が1,300台近く売れたためだ。
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