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指紋認証IC、価格競争が激化


ニュース 電子 作成日:2017年7月4日_記事番号:T00071457

指紋認証IC、価格競争が激化

 アップルが2013年に発売した「iPhone5s」を皮切りに、スマートフォンへの指紋認証機能の搭載が進む中、指紋認証ICの価格競争が激化している。昨年オファー価格が2米ドルを切り、今年上半期には1.5米ドルを割り込んだ。4日付電子時報が報じた。

 業界関係者によると、生体認証技術のうち指紋認証は比較的低コストで利便性が高く、虹彩や音声認証よりも普及している。このため、最大手のスウェーデンのフィンガープリント・カーズ(FPC)をはじめ、アップル傘下の米オーセンテック、台湾の神盾(イージステクノロジー)、敦泰電子(フォーカルテック・システムズ)、義隆電子(ELANマイクロエレクトロニクス)など、欧米や中台の20社以上が参入している。

 スマホ市場では今後、狭額縁設計の全画面ディスプレイが主流となると予想されている。またアップルが今年発売するとみられる次世代iPhone8は、ディスプレイに指紋認証ICを埋め込むとの観測が出ている。こうした技術のボトルネック、歩留まりとコストをいち早く克服したメーカーが指紋認証IC市場の勝者となり、業界の勢力図が書き換えられる可能性がある。