ニュース 政治 作成日:2017年7月5日_記事番号:T00071503
柯文哲台北市長が2日に上海で開かれた都市間フォーラム「台北・上海双城論壇」で、「両岸(中台)は家族だ(両岸一家親)」などと「親中的」な発言を行ったことが民進党から猛批判を浴びており、来年の台北市長選での選挙協力にも暗雲が漂い始めた。5日付自由時報が伝えた。
柯市長は帰台した際も、「媚中発言」に抗議するグループに台北松山空港で待ち構えられたが、別の通路を使って難を逃れた(中央社)
台北市議会民進党議員団の許淑華総召集人は「柯市長は総統ではなく、両岸関係や二国間関係の基調を定める必要はない。市長が述べる内容ではなく、市民の目には『中国の意に沿って好意を示した』としか映らない」と批判した。
許総召集人はまた、「民進党と柯市長は協力関係にあるが、柯市長はその間、繰り返し民進党の心を傷つけ、支持者の反発を招いてきた。柯市長が協力関係を破壊するならば、党中央も覚悟を固め、独自候補を擁立する可能性がある」と述べ、来年の台北市長選で柯市長が再選を目指した場合、対立候補を立てる可能性があることを示唆した。
柯市長「統一工作は彼らの義務」
渦中の柯市長は4日、中国国務院台湾事務弁公室(国台弁)の張志軍主任が柯市長との会談で「1992年の共通認識(92共識)」などを持ち出して圧力をかけたことについて、「統戦(統一工作)は彼らの義務であり、反統戦は我々の義務だ」とした上で、「もし張氏が92共識に触れなければ、地位を失いかねないので理解はできる」とし、「これこそ典型的な『各自表述(それぞれの主張)』だ」と指摘した。
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