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半導体封止・検査のシガード、ウィンステックを傘下に


ニュース 電子 作成日:2017年7月6日_記事番号:T00071512

半導体封止・検査のシガード、ウィンステックを傘下に

 半導体パッケージング・テスティング(封止・検査)の矽格(シガード・マイクロエレクトロニクス)は5日、シンガポールの政府系投資会社、テマセク・ホールディングス傘下の持ち株会社、ブルーメリアの全株式を7,375万シンガポールドル(約60億円)で取得し、同社を買収すると発表した。ブルーメリアは台湾の同業、台星科(ウィンステック・セミコンダクター)の株式51.88%を保有しているため、シガードはブルーメリア買収後、間接的にウィンステックの筆頭株主となる。6日付工商時報が報じた。

 シガードの黄興陽董事長は、買収には経済部投資審議委員会(投審会)の審査通過が必要で、1~2カ月以内に手続きが完了する予定と説明した。早ければ第4四半期よりウィンステックの利益を持ち株比率に応じて計上できるという。

 買収の理由について黄董事長は、半導体は今後、▽人工知能(AI)▽バーチャルリアリティー(VR)▽モノのインターネット(IoT)▽無人運転車▽モバイル端末──など全ての分野でナノメートル世代に突入する見通しだが、同社はウエハーレベルパッケージ(WLP)が弱いと説明。WLP技術で優位に立つウィンステックを傘下に収めれば、シガードの弱みを補え、両社とも競争力が向上すると強調した。