ニュース 社会 作成日:2017年7月6日_記事番号:T00071535
台湾海軍陸戦隊で5日、水陸両用偵察を任務とする「両棲偵捜大隊」の正式隊員となるための最終試験で、その過酷さから合格が極めて難しいことで知られる通称「天堂路(天国への道)」が実施された。同試験は、サンゴ石が敷き詰められた全長50メートルのルートを匍匐(ほふく)前進など特定の姿勢で進むというもので、今回は16人が挑戦し、見事合格。合格者は傷だらけの体で「やり遂げたぞ」と喜びの雄叫びを上げた。
「天国の道」は地獄の試験。必死の叫びを上げつつゴールを目指す(5日=中央社)
両棲偵捜大隊への入隊を目指す訓練生は、長距離走、遠泳、夜間操舟など約9週間にわたる訓練を受ける必要があるが、その間に成績不良者がふるい落とされる。さらにこの訓練を終えた後、体力、忍耐力、意志の強さを測る、約1週間の「総合試験」に合格しなければならないが、この試験の最終試練が「天堂路」というわけだ。
今回の訓練には当初58人が参加したが、高雄市の軍営地で実施された訓練の間に41人が脱落したもの、総合試験に進んだ17人のうち16人が「天堂路」に挑んだ。
天堂路は灼熱の太陽が照りつける中、ギザギザのサンゴ石が敷き詰められたルートを這ったり、転がったりと決められた態勢で進む必要がある。訓練生は全身から血と汗を流し、苦痛に顔を歪めながらゴールを目指したが、少しでも姿勢が乱れれば、教官から「やり直し!」との容赦ない言葉がかけられる。中にはゴール直前で「振り出しへ戻る」ことになった者もあった。
しかしこの試練は、訓練生の家族や恋人などが見守ることを許されており、声援を背に16人は誰一人あきらめることなく、全員が最終試練を見事突破した。
なお1人目の合格者となった高聖恩さんを見守ったのは恋人の女性は日本人で、彼女は高さんの合格に「(正式な隊員として任務に就くことになるため)少しさびしいけれど、うれしく誇りに思う」と語った。
また原住民、アミ族の張正傑さんも、腕を感染症に冒されながらも、父親の叱咤激励に励まされ、無事にゴール。父親は「アミ族の勇士よ!」と叫び、息子を抱きしめた。
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