ニュース 農林水産 作成日:2017年7月7日_記事番号:T00071557
台湾中南部で養殖されているハマグリの死亡率が上昇しており、主要産地、雲林県台西郷の養殖業者は「生産量が1割以下まで落ち込んでいる上、状況はさらに悪化している」と悲鳴を上げた。7日付自由時報が報じた。
あるハマグリ養殖業者は、今年投じたコスト200万~300万台湾元(約740万~1,100万円)が全て水の泡だと嘆いた(6日=中央社)
雲林県におけるハマグリの養殖面積は3,300ヘクタールを超え、年産量は4万トンと台湾全体の約6割を占める。しかし最近は年々、大量死問題が深刻化しており、産業の存続が危ぶまれる事態となっている。
また台南市でも七股区、北門区、将軍区に計4,000ヘクタールのハマグリ養殖面積を抱えるが、今年は気候の変化が大きいことから種苗の死亡率が30~40%に上っている。彰化県でも今年は特に死亡率が高いとの声が聞かれる。
行政院農業委員会(農委会)水産試験所は、ハマグリの死亡率上昇について、気候、水質、大気の変動およびビブリオ属細菌への感染、遺伝的多様性の減少など環境要因のほか、養殖池の土壌の変化、高過ぎる養殖密度など管理面での要因を指摘した。
ただ養殖業者は、水産試験所から提案された対策は全て講じたが、死亡率の上昇は続いていると訴えている。水産試験所は農委会漁業署と共同で立ち上げた対策チームを通じて、今後原因究明に向けた努力を続ける方針だ。
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