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台プラ主要4社、Q2は3割減益【表】


ニュース 石油・化学 作成日:2017年7月11日_記事番号:T00071601

台プラ主要4社、Q2は3割減益【表】

 台塑集団(台湾プラスチックグループ)主要4社が10日発表した第2四半期純利益は392億1,900万台湾元(約1,460億円)で前期比28.8%減、前年同期比32%減だった。過去1年で最低水準だ。定期点検や石化製品の利幅縮小が響いた。11日付経済日報が報じた。

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 台湾塑膠工業(フォルモサ・プラスチックス)は97億1,200万元で前期比1.8%減、前年同期比5.1%減だった。中国政府の金融引き締めや環境保護規制の厳格化で購買意欲が低下し、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリスチレン(PS)、ポリプロピレン(PP)などのオファー価格が下落、利幅が縮小した。

 台湾化学繊維(フォルモサ・ケミカルズ&ファイバー、台化)は84億2,500万元で前期比28.1%減、前年同期比36.6%減だった。台化の洪福源副董事長は、スチレンモノマー(SM)と芳香族炭化水素プラントの定期点検、および利幅縮小を減益の理由に挙げた。

 台塑石化(フォルモサ・ペトロケミカル、台塑化)は120億5,400万元で前期比46.7%減、前年同期比53.3%減と半減した。曹明総経理は、石油精製設備の定期点検で、設備稼働率が87%まで下落したこと、およびブタジエンなどオレフィン製品の利幅が縮小したことが主因と説明した。

 一方、南亜塑膠工業(南亜プラスチックス)は90億2,800万元で前期比16.9%減、前年同期比8%増だった。エチレングリコール(EG)、電子材料販売の非需要期だったが、米マイクロン・テクノロジー株の売却益などが貢献した。