ニュース 社会 作成日:2017年7月12日_記事番号:T00071640
現在台湾で運営されている動物園としては最も長い歴史を持つ新竹巿立動物園に今年5月、戦後初となる日本人職員が誕生した。現在研究員として働く岡元友実子さん(26)は昨年、来台した際に同園のリニューアル計画を知り、これに協力したいと考えて新竹市長に自己推薦書を送付。これを読んだ市長が快諾し、正式採用に至った。
園内で林市長(右)を案内する岡元友実子さん(左)。新竹動物園で長く働いて貢献したいと考えている(12日=中央社)
上野動物園に勤務していた岡元さんは昨年10月、同園が新竹動物園と友好協定を締結した際に随行員として来台。この際、新竹動物園が大規模なリニューアルを計画していることを知り、帰国後、林智堅新竹市長に宛てて「世界で最も子供の夢が詰まった動物園にしたいという市長の思いに協力したい」と書いた手紙を送った。
これを読んだ林市長は心を動かされ、さらに岡元さんが日本のほか、韓国、香港、オーストラリアなど各国の動物園で実習経験を持ち、英語や中国語、韓国語にも精通していることを評価して、研究員として正式に採用することを決めた。
正規職員となった岡元さんは毎日、園内の動物たちがきちんとエサを取っているか、エサに含まれる栄養が十分かどうかを調査する業務に携わっている。勤務が始まってまだ1カ月余りだが、既に動物たちと打ち解けており、特にカバの「ララ」やオランウータンの「ベイビー」は彼女が姿を見せるとすぐに近寄ってくる。
なお日本統治時代の1936年に開業した新竹動物園は5月末から休園して、現代動物園の理念に基づく大規模な再生計画を進めており、来年第3四半期にリニューアルオープンする予定だ。この再生計画で子供向け動物講座などの企画を担当する岡元さんは、「みんなに動物に触れ合ってもらうことが楽しみ」と話す。また将来はこれまでの経験を生かし、日本や韓国の動物園との交流に貢献したいと語った。
そんな岡元さんについて新竹動物園の楊家民園長は「豊富な実務経験を持つ彼女は、多くの面で当園に新たな考え方をもたらしており、大きな力になるはずだ」と期待を示している。
来年、再オープンした園内には、子どもたちを引き連れて動物を紹介する岡元さんの姿があることだろう。
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