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「壱週刊」など売却へ、報道内容に「赤化」懸念も


ニュース 商業・サービス 作成日:2017年7月18日_記事番号:T00071735

「壱週刊」など売却へ、報道内容に「赤化」懸念も

 香港のメディア大手、壱伝媒(ネクスト・デジタル)は17日、台湾と香港で発行されている有力週刊誌「壱週刊」、香港の週刊誌「忽然1周」などの業務を売却する方向で、無料日刊紙「都市日報」の香港の元経営者、黄浩氏が経営する投資会社と交渉を進めると発表した。

/date/2017/07/18/11next_2.jpg「壱週刊」は創刊27年。香港と台湾で従業員400人近くを擁する(17日=中央社)

 想定価格は5億香港ドル(約71億円)で、内訳は壱伝媒側への約3億2,000万香港ドルの支払いと譲渡事業への1億8,000万香港ドルの資金注入となっている。黄氏側は1,000万香港ドルの手付金を支払い、今年末まで独占的に交渉を行うことになった。社内では9月末までに譲渡が完了するとの説明がなされているもようだ。

 18日付自由時報によると、台湾「壱週刊」の邱銘輝総編輯(編集長)は「2日前に買収の話を聞いた。情報は社内に伝わり、オフィスには暗いムードが漂っている」とする一方で、「業務は正常で、今後も事業を継続すると信じている」と述べた。

 「壱週刊」などの買収を申し入れた黄氏をめぐっては、資金が中国から提供されており、これまで香港の反中派に好意的だった同誌の報道内容が「赤化」されるのではないかと懸念する声も挙がっている。