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輸入牛肉に対抗、優れた種牛導入へ=農委会


ニュース 農林水産 作成日:2017年7月19日_記事番号:T00071765

輸入牛肉に対抗、優れた種牛導入へ=農委会

 衛生福利部食品薬物管理署(TFDA)が、日本、オランダ、スウェーデンからの牛肉輸入を解禁する方針を固めたことについて、台湾産牛肉のシェア(現在6%)がさらに低下するのではないかと懸念する声も出ている。19日付自由時報が報じた。

 これについて、行政院農業委員会(農委会)は「日本の和牛が輸入されても、台湾の肉牛産業への影響は小さい」との見方を示す一方、優れた種牛の導入で、5年後には肉質が優れた台湾産アンガス牛を生産できるようにするなど、地場業者による高品質の牛肉市場への参入を支援していく方針だ。

 台湾産牛肉生産量は年間6,800トンで、輸入牛肉に比べ非常に少ない。ただ、農委会の担当者は「国産牛肉と輸入牛肉の市場は元々区別されている。国産牛肉は冷凍処理を経ておらず、固定客が存在する」と説明した。

 ただ、地場牛肉業界は高級和牛ではなく、安価な輸入牛肉との競争を懸念している。台湾では純粋な肉牛ではなく、乳牛品種のオスが食肉用として飼育されている。農委会は優れた種牛を導入することで、競争力を高めたい考えだ。