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起亜自の中国販売不振、台湾系部品メーカーに影響


ニュース 自動車・二輪車 作成日:2017年7月21日_記事番号:T00071809

起亜自の中国販売不振、台湾系部品メーカーに影響

 韓国紙・朝鮮日報などの報道によると、韓国の現代自動車(ヒュンダイ)傘下、起亜自動車(KIA)は中国の6月新車販売台数が1万7,000台と前年同月比62%減少した。韓国による高高度防衛ミサイル(THAAD)配備に対し、中国政府が反発を強めた結果、起亜自の中国販売は3月より深刻な不振が続いており、中国で起亜自に部品を供給する台湾系メーカーに影響が出ている。21日付経済日報が報じた。

 起亜自と中国の東風汽車、江蘇悦達投資の合弁会社である東風悦達起亜汽車(DYK、江蘇省塩城市)は今年、もともと通年70万台の販売を目標としていたが、THAAD配備余波の販売不振で目標台数を40万台へと大幅に引き下げたもようだ。

 台湾玻璃工業(台湾ガラス、台玻)傘下の台湾玻璃(中国)控股、台湾汽車玻璃(中国)、および江蘇悦達の合弁会社でDYKにガラスを供給する台玻悦達汽車玻璃の呂宗祥協理は、起亜自の販売不振により上半期出荷量は従来目標の6割に落ち込み、売上高は前年同期比で2~3%減少したと説明。起亜自の販売回復に見通しが立たないため、上海汽車や吉利汽車など中国の自動車メーカーや新エネルギー車向けの受注獲得を図っていると明らかにした。